肺非定型抗酸菌症の臨床について
症例提示:78歳、男性 赤沈1時間132mm, 2時間164mm, 白血球5200、Hgb8.9g/dl, 両側上葉を中心に多発する空洞を有する陰影がある。また胸膜下に分布 喀痰抗酸菌塗抹:ガフキー3号、培養検査:陽性(++)(コロニー コメント:この患者さんの胸部X線の"経過をみると、3年間の間に次 Swensen等はCT所見として、気管支拡張と多発性小結節陰影を認める 治療は、多剤耐性菌であるため困難である。clarithromycin(CAM)が 治療の最近の進歩 日胸:54;7;547-553、1995 ご意見のある方は、ここにお手紙をください。
主訴:体がきつい、咳、痰
現病歴:平成5年頃より、胸部X線写真異常を確認していたが、古い肺
結核の陰影であろうと考え経過を観察していた。平成8年8月になり、
全身倦怠感、咳、痰の症状が悪化したので血液検査、胸部CTなどの
検査を行なった。胸部呼吸音では、全体に肺胞呼吸音は減弱している。
ラ音は聴取しない。
Hct27.7%,CRP8.9mg/dl,PPDsスキンテスト発赤25mm,
26mm。胸部X線写真では、両肺肺尖に浸潤陰影を認め、一部に空洞
の存在を確認する。肺門は両側で上昇している。
胸部CTを施行した。
する小結節影がある。肺非定型抗酸症に矛盾しない所見と放射線科医は
診断した。
200-500に相当する)、ナイアシンテスト:陰性
耐性検査:SM 0(+++),20(++),200(+) PAS 0(+++),1(+++),10(+++)
INH 0(+++),01(+++),1(+++),5(+++) EB 0(+++),2.5(+++),5(+++)
RFP 0(+++),10(+++),50(+++)
以前の胸部X線写真と比較する。
平成5年11月30日胸部X線写真。
性変化が出現している。喀痰よりガフキー3号を検出し、培養検査でも
陽性であり、耐性検査では、ほとんどの抗結核剤に耐性である。
ナイアシンテストが陰性であることから、非定型抗酸菌症と診断して
いるが、人型肺結核菌であれば多剤耐性菌として入院隔離の対象となる
症例である。
非定型抗酸菌症(Mycobacterium avium-intracellulare)のCT所見
は通常の肺結核の所見と似ており、肺尖部陰影、空洞形成、肺障害の強
い領域での気管支拡張症および胸膜肥厚、気管支内散布と考えられる小
結節(0.5-2.0cm)である。Mooreは、培養陽性の非定型抗酸菌症の
40人のCT
およびHRCT所見を診断し、気管支拡張(80%)、
consolidation(73%)、結節陰影(70%)、瘢痕形成および肺気量低下
(28%)を認めている。気管支拡張は、健常肺に非定型抗酸菌が感染し
て生じると報告している。
Moore EH, Atypical mycobacterial infection in the lung:CT appea-
rance. Radiology:1993;187;777-782.
ときは、肺非定型抗酸菌症である確率が80%以上であると報告している。
Swensen SJ, Computed tomography in diagnosis of Mycobacteriumavium-intracellulare complex in patients with bronchiectais.
Chest 1994;105;49-52.
有効との報告もあり使用したが、現在のところ喀痰のガフキーは陽性で
あり、発熱などの臨床症状も次第に悪化している。
info@chijimatsu.com(私のメールアドレスです)
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参考文献インタ-ネットガイド:
pathology ofatypical mycobacterium
University of Iowa, radiologyVital Images-VoxcelView-
The University of Washington Radiology Webserver