肺炎とは、病原微生物の肺胞内の浸入により感染にもとずく急性炎症が生じ
たときに、これを一般に肺炎といっています。
症状として、発熱、悪寒、咳、喀痰などがみられます。この反応は、個体の感
染に対する防御反応の現れでもあり、老人の患者さんでは、肺炎でもあまり症状が
ないこともあります。しかし、一般には肺炎があれば、胸部症状があります。です
から、現在の症状は、扁桃腺炎である可能性が高いと考えます。
しかし、厳密には胸部レントゲン検査を行わないと肺炎の診断は不可能ですの
で、症状がつづくときは検査を受けてください。
質問16)咳のでない肺炎があるか?(2001.5.28)
"女性"
"34"
"三日前から胸痛がして発熱もあったので受診したら、レントゲンでは特に所見も
ないし、血液検査はCRPと白血球の数値が上がってるだけで何が原因かわから
ないとのことで、原因不明の胸膜炎といわれ抗生剤、痛み止めをもらいました。
しかし三日経っても、熱も9度代で胸痛もかなりひどいので、再度受診したら肺に
水がたまっているといわれました。肺炎から胸膜炎になったのでしょうということだ
ったのですが、咳も出てませんし熱と胸痛以外症状がないのです。こんな、咳の
出ない肺炎があるのですか?"
回答16)咳のでない肺炎があるか?
肺炎の臨床症状は、咳、痰、発熱ですが、肺炎の病変の場所や肺炎の病態に
っては咳がでないこともあります。
咳は気管支の咳反射レセプターが、喀痰や異物で刺激を受けたときに生じます。
ですから、肺炎の病変が肺末梢で喀痰が少ない場合には咳が少ないこともあります。
肺炎、胸膜炎の正確な診断には胸部CTや胸腔穿刺による胸水の検査も必要です。