模様(薄紫)
インターネット医科大学において
インターネットで質問をうけた呼吸器疾患の内容と回答を提示しました。
質問の番号をクリックしてください。

検査について

質問1)気管支鏡検査につい
質問2)気管支鏡の合併症について
質問3)胸部レントゲンとCTについて
質問4)一秒率が低下しているが
質問5)ツベルクリン反応の判定について
質問6)胸部レントゲン検査を何回も受けているが?
質問7)肺シンチグラムについて質問
質問8)胸部CT検査をすすめられたが
質問9)呼吸機能障害あり、血液ガスデータについて質問

質問1)気管支鏡検査について(1999/12/97)

69歳の母の肺に7年前から石灰状の腫瘍があります。今回の
CT検査で、大きくなっていることがわかり(5x6x7cmくらい)
気管支内視鏡検査を勧められています。母は、ストレスに非常
に弱く、今年大腸ポリープ手術をしたときには精神的に不安定
になり、言動がおかしくなって、一種の痴呆症状が出ました。
今、落ち着いていますが、気管支内視鏡検査のような大変な
検査を受けさせることが不安です。全身麻酔をかけて検査を
してもらえるよう、病院にお願いできるのでしょうか。また、そう
いうケースはありますか?とにかくこの検査によって肉体的
精神的負担が少しでも軽くなるようにと、いろいろ検討している
ところです。アドバイスお願いします。

回答1)気管支鏡検査について

*肺癌で石灰化を伴うことは多くありませんが、まれに報告さ
れています。腫瘍のサイズがメールにある、5×6×7cmの
腫瘍とすると大きい腫瘍になり、周囲臓器(胸壁)浸潤やリン
パ節転移は存在すると考えられます。
*気管支鏡検査は、現在、局所麻酔で施行しています。
胃内視鏡と同程度の検査と考えていただけばよいと
考えます。胃内視鏡検査を受けたことがあれば、十分に
検査に耐えることができると考えます。
通常は、全身麻酔で行うことはありません。
担当の先生と検査について、十分に相談してください。

質問2)気管支鏡の合併症について(2000.6.5)

初めて質問させていただきます。
知人の50歳代後半の女性が、3日ほど前に気管支鏡検査を
受けました。帰宅してから39度台の発熱があり、首のあたりが
腫れてきました。口の中を見てみると、のども腫れているそう
です。検査時に何か感染が起こったのでしょうか。
次回病院へ行くまで放置していてもよいものでしょうか。
気管支鏡検査を受けたいきさつは、血液検査でアルカリフォス
ファターゼが高かったからということです。
以前からのどに痰がからむことが多かったそうです。
どういう病気が考えられるのでしょうか。

回答2)気管支鏡の合併症について

気管支鏡検査は、通常は局所麻酔でおこないますので、患者
さんの意識がある状態で行います。ほとんど検査による、合併
症のない検査です。ですから、気管支鏡検査後にメールに記載
してあるような39度の発熱や、首のあたりが脹れるということは
まずありません。すぐに検査を受けた病院に再度診察に行って
ください。
今回の気管支鏡検査の目的がメールの内容ではよくわかりま
せん。患者さんからの又聞きなので、正確さが不足していると
おもいますが、アルカリフォスファターゼの上昇で気管支鏡を
行うことは通常考えられません。

質問3)胸部レントゲンとCTについて(2000.9.8)

はじめまして。私は30歳の女性です。去年の6月に結婚しましたが 6月から今年
の5月あたりまで、咳が続いていました。今年の1月に
夫婦揃って、インフルエンザ
にかかり39度以上の熱が4〜5日
続きました。そのころからコホコホという咳が
ひどくなり、改めて
病院に行き 初めてレンドゲンをとってもらいましたが 「気になる
影があるのでCT検査をしましょう」との事でした。

「昔、結核にかかった事がありませんか?」とも聞かれましたが 全く覚えがありませ
んでした。そして1週間後にCT検査をしたのですが
結果は、「何もうつっていません。
レンドゲンの影は、間違いでしょう。」
と言われましたが、それからも咳が続いたの
で、アレルギー検査なども
しましたが 異常なしでした。それから1ヶ月後には、完
全に咳は
止まりましたが、また今月(9月)に入って咳が出てきました。 実は8月の
25日に39度の熱をだして、夜中救急病院に行きましたが
診断は「扁桃腺からの熱
でしょう。明日耳鼻咽喉科に行ってください」
の事でした。言われるとおり、耳鼻咽喉
科に行きましたが、2〜3日後
から咳が出てきました。
長々と説明をしてきましたが、お聞きしたい事は、「一度レンドゲンに うつった影が間
違いだったりするのか」と言うことと、「CT検査で異常が
なければ、安心してもいいの
か」と言うことです。
最後に、痰は出ない事を付け加えさせていただきます。

回答3)胸部レントゲンとCTについて

「一度レントゲンにうつった影が間違いだったりするのか」と言うことと、
「CT検査で異常がなければ、安心してもいいのか」と言うことです。
上記の質問と考えます。
胸部単純レントゲン写真は、肺内の構造の変化を1枚の写真で診断 しようとする検査
です。写真には肺のほか心臓、血管などの陰影も
重なっており診断が困難なことが
あります。肺の血管も肺動脈、
肺静脈などがあり、肋骨の陰影と重なると、肺内に異
常陰影がある
ように見えることもあります。
胸部CTは、胸部全体をX線の管球が回転し、これにより肺内のレントゲン の減弱度を
みてコンピュータで解析し画像を作成します。この方法に
より、肺野の構造が横断像
で解析することができるようになり、胸部
疾患の診断にはCTは欠く事ができない検
査法となりました。
ですから、CTで異常がないと診断されたばあいは、普通は明らかな
異常はないということになります。しかし、5mm以下の病変や 気管支炎、喘息などの
診断をCTで行うことはできませんので、CTで
すべての胸部疾患が診断できるわけで
はありません。


質問4)一秒率が低下しているが(2000.9.17)

肺機能検査の一秒率(FEV1.0)が低い(70%くらい)なのですが、これを80%以
上に上げるためのトレーニング(リハビリ)等、何か策というのはあるのでしょうか?
ちなみに、肺活量は理想値以上(%VCは約115%)あります。喘息等の既往歴はなく、
症状も一切ありません(また、体力に関しては、人並み以上にあると思います)。

回答4)一秒率が低下しているが

健康診断などの呼吸機能検査で一秒率の低下を指摘されたという内容の メールと考え
ます。

呼吸機能障害には、拘束性障害と閉塞性障害があります。一秒率70% 以下を閉塞性
障害と診断します。ですから、70%というのは、正常値の
下限ということになります。
一秒率だけでなく、実際に一秒間に呼出した
一秒量が重要です。
しかし、一秒率が低下しているということは、細気管支などの末梢の気道 に病変がある
可能性を示しています。おそらく喫煙が関係していると
考えます。まず禁煙してください。
禁煙に関しては、私のホームページに
詳しく記載しています。
トレーニングを行う意味はありません。

質問5)ツベルクリン反応の判定について(2000.10.11)

はじめまして。突然ですが、5か月の息子の1回目のツベルクリン判定は 11mm で陽性
と判定されかかりつけの小児科
に翌日いきました。ところが、小児科医は判定方法に
疑問を抱き、再度
ツ反をしてもらったら、9mmで陰性と判定されました。1週間たっ
た明日にBCGを受けますが、本当に陰性なのか不安です。たった、2mmの差で陽性
から陰性になってしまうのですか?


回答5)ツベルクリン反応の判定について

ツベルクリン反応にこの関するご質問ですが、この検査は 結核菌に対する感染の
有無の判定、BCG接種の技術評価
の目的で行われます。
発赤長径9mm以下:陰性
発赤10mm以上、硬結なし:弱陽性
発赤10mm以上、硬結あり:中等度陽性
発赤10mm以上、硬結あり、二重発赤など:強陽性

以上のように判定されます。ですから、1度目11mmの判定で は陽性で、2度目9
mmは陰性と判定されます。
ツベルクリン反応は、ブースター効果があることが知ら
れています。
これは、2回つづけて検査をおこなうと、反応が強く出現するという
現象です。ですから、2回目の反応が前回よりも弱くなるということは 通常では考え
られませんので、今回のツベルクリン反応の判定は
陰性でまちがいないと考えます。
ツベルクリン反応の判定は、発赤径で判定しており、反応に個人差 があり、発赤径
の判定が容易でない場合もありますので、1mm〜
場合によっては2mmの誤差が
でることもありうると考えます。


質問6)胸部レントゲン検査を何回も受けているが?(2000.10.23)

私は世田谷区内在住の68歳男性ですが今年7月より風邪をこじらせ、 深い咳で夜
眠れなくなり近所の医院に行った際、肺に影が見つかり
ました。より詳しい検査の為、
別の大きい病院でレントゲンやCT検
査を受けていますが、影が何かわかりません。
最初に行った医院でのレントゲン撮影4枚を合わせるとレントゲン写 真44枚・CT1回
撮影しているのですが埒があきません。撮影による
被爆の心配はないでしょうか。
肺の影の検査は諦めこれ以上の撮
影は控えた方がよろしいでしょうか。

回答6)胸部レントゲン検査を何回も受けているが?

胸部レントゲン写真の被爆線は、胃撮影のレントゲン 写真などに比較して格段に低
い線量を使用しています。

これは、肺が空気を大量に含んでいるために少量の 放射線で写真撮影が可能であ
るためです。
ですから、現在の肺陰影の診断をつけるために更に 胸部レントゲン
撮影が必要な場合は、検査をつづけて
受けてください。

質問7)肺シンチグラムについて質問(2000.11.29)

4/14に脳血管造影検査を受け、脳梗塞を起こし現在リハビリ中ですが、3週間
前から息苦しい状態が続き脳外科で相談したところ、内科に回され呼吸器の先
生に診察を受けたところ、肺に小さな血栓が詰まっている可能性があるので肺
シンチ検査を受けたほうがいいだろうと言われました。肺シンチ検査とは副作
用とか危険性はないのでしょうか?
現在、パナルジン〜血小板凝集阻止剤を服用していますが血栓ができて、肺に
詰まるということはあるのでしょうか?

回答7)肺シンチグラムについて質問

呼吸困難の原因が肺動脈血栓症の可能性があると診断されているということだ
と考えます。
この病気の診断はなかなか困難で、肺血流シンチグラム、肺動脈造影のほかに、
最近では造影CTでも診断がつくこともあります。ご質問の肺血流シンチグラムは、
アルブミンという物質にアイソトープを付着させたものを注射して、これが肺血管
に沈着した状態で肺血流を調べる検査ほうです。検査薬剤を注射して、その後
安静にしてアイソトープを検査するだけですので、患者さんにはリスクのある
検査ではありません。
現在パナルジンを内服中ということですが、パナルジンのみでは効果が不充分で
ワーファリンなどが必要なこともあります。

質問8)胸部CT検査をすすめられたが(2001.4.16)

胸部のレントゲン直接撮影で右肺門部に陰影があると診断されました。呼吸器科の
専門病院で胸部CT検を勧められましたが逡巡したおります。どんな病変が考えら
れるのですか。私は男性78歳です。喫煙は20代からですがやっと一年前が禁煙し
ています。

質問8)胸部CT検査をすすめられたが

肺門とは、肺内に気管支、肺動脈、肺静脈が集中している部位であり、病変の診断
が困難な部位です。
この部位の病変の正確な診断には、CT検査を必要とします。検査は10〜20分で
レントゲンの撮影も終了し、特殊な検査ではありませんので、検査をうけてください。

質問9)呼吸機能障害あり、血液ガスデータについて質問(2001.5.21)

"男性"35"
"私は、呼吸機能障害の患者で、1級の身体障害者です。もう10年程、在宅酸素
療法を続けています。そこで次の点について教えて下さい。

1.毎朝、起床後30分ほど安静にした後、「パルスオキシメータ」にて、酸素飽和
度を計測しています。92%SPO2〜97%SPO2を示します。
この単位(%SPO2)の意味が解りません。一体何に対しての%なのですか?

2.通院している病院で、動脈から血液を採取し、血液ガスを調べるのですが、この
時の「酸素の数値」と「炭酸ガス」の数値は、健常者ではどのくらいあるのですか?

3.またこの検査で、他に注意したほうが良いデーターはありますか?

自分にとって大切な事なので、主治医に聞けば良いのでしょうが、カーテンの後ろ
や、廊下で多くの患者さんが待っていると思うと、必要最小限の質問しか出来ず、
今に至ってしまいました。看護婦さんに聞いてみても、明確な回答は聞く事が出来
ませんでした。

回答9)呼吸機能障害あり、血液ガスデータについて質問

35歳のかたで、呼吸機能1級障害になっているということですが、病名は何でし
ょうか。
ご質問は、下記です。
1) この単位(%SPO2)の意味が解りません。一体何に対しての%なのですか?
 これは、動脈血液中のヘモグロビン(血色素)の酸素飽和度のことです。
90%の値のときは、ヘモグロビンの90%が酸素と結合しており、10%は
結合していない状態ということです。呼吸の状態が悪いと、酸素飽和度は
低下します。

2)「酸素の数値」と「炭酸ガス」の数値は、健常者ではどのくらいあるのですか?
動脈血では、酸素分圧、炭酸ガス分圧を測定しています。酸素分圧の正常値は
年齢によりますが、35歳の男性なら90〜95mmHgです。炭酸ガスは40mmHg
です。ヘモグロビンー酸素解離曲線というものがあり、動脈血酸素分圧PaO2
60mmHgが酸素飽和度90%に相当します。

3.またこの検査で、他に注意したほうが良いデーターはありますか?
pHで血液が酸性・アルカリ性を検査しています。炭酸ガスが上昇すると
呼吸性アシドーシス(酸性)になります。



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