模様(薄紫)
インターネット医科大学において
インターネットで質問をうけた呼吸器疾患の内容と回答を提示しました。
質問の番号をクリックしてください。

サルコイドーシス

質問1)サルコイドーシスについて
質問2)サルコイドーシスと診断された
質問3)サルコイドーシスのステロイド治療について
質問4)サルコイドーシスの原因について

質問1)サルコイドーシスについて(2000.4.14)

母(57歳)が、皮膚科でサルコイドーシスと診断されました。
医師からは、肺、心臓などに肉芽腫ができているかどうか、
検査するため入院を勧められました。
肺などにできていた場合、どのような治療法をとるのでしょう
か?摘出などをするのでしょうか?
母は特に呼吸が苦しいといった症状はありませんが、血液検
査の結果体内に可能性があると言われました。
現在入院の予約待ちで、24日にもう一度病院に行きますが、
このまま何も治療をしないで、大丈夫でしょうか?
薬の処方はありません。
皮膚については最初の頃より、良くなっています。
多分これは、他の病気でステロイド?を処方してもらい、服用
していたからではないかと、思いますが・・・・
この1,2ヶ月で母の体重が4キロほど減少しています。
これも病気が原因でしょうか?食欲減退ということはなく、食
事もしっかりと摂っています。

回答1)サルコイドーシスについて
サルコイドーシスは原因不明の肉芽腫性疾患として有名
ですが、患者さんの数として多いものではありません。
呼吸器科では、肺門リンパ節の腫脹を胸部X線写真で
指摘されて診断されるという例が多いと思います。
T期:両側リンパ節腫脹(BHL)
U期:BHL+肺野病変
V期:肺野病変のみ
以上に分類されており、広範な肺野病変を見とめるときは
ステロイド治療の適応です。また心臓病変があるときは
絶対的なステロイドの適応とされています。
肺内の病変に対して手術を行うということはありません。

質問2)サルコイドーシスと診断された(2001.2.13)

実は、52歳の母がこの度、健康診断で肺に異常が見られ病院で検査をし
サルコイドーシスと診断されました。それ以来、元気がなく息子の私に不安
のためだと思うのですが、電話がきています。母は私に心配をかけまいと
病名のサルコイドーシスとしか教えてくれません。
 現在、母は再度検査を受ける予定で、視力が下がったと聞きました。
この病は、どのように進行する病なのか教えて頂ください。また、完治
するのでしょうか?宜しくお願いします。

回答2)サルコイドーシスと診断された
サルコイドーシスは、厚生省の特定疾患になっています。
個人により、その病態や病気の進行度にかなりの違いがある疾患です。現在の
ところ原因は不明です。
肺に関していえば、若いひとでは、胸部レントゲン写真で肺門のリンパ節が腫脹
しているだけの患者さんが多く、これは経過観察で
自然に治癒することがしばし
ばです。女性の場合は、60歳前後の
発症のひとがあり、この場合は肺線維症
に進行することもあります。
また問題は、眼科の診察と考えます。ブドウ膜炎などにより、視力が低下をする
こともあります。
眼科の先生とよくご相談ください。

質問3)サルコイドーシスのステロイド治療について(2001.2.16)

41歳の女性です。今年に入り、咳が続いたため、検査をうけたところサルコイド
ーシスと診断されました。2週間前からステロイド剤を服用しています。1日30mg
(朝20mg、昼10mg)です。自覚症状としては、咳が出るだけです。
最近は、咳は少しおさまってきたような気もしますが、それよりもステロイド剤の
副作用が心配です。インターネットなどでサルコイドーシスを調べたところ、薬は
隔日投与の方が副作用の出ることが少ないようにも書いてありましたが、いか
がでしょうか?moon face等になる確率はやはりかなり高いのでしょうか?薬を
飲み始めてから、口の中がいつも不快で、これも副作用のひとつでしょうか?
担当の先生は、副作用についても聞かなければ説明していただけないし、日常の
気をつけることについても「特にない」とおっしゃいます。素人目にみても経験がな
いようにも感じられ、このような場合は他の専門医(もっとくわしいといわれている
先生)の再診等を受けたほうが確実でしょうか?
別の診療機関で再度診断してもらう場合は、やはりいろいろな検査を全部やり直
すものなのでしょうか?(CT,レントゲン、血液検査、ガリウムシンチ、気管支カメ
ラ、心電図、心臓エコー、リンパ節エコー等の検査をしました。)


回答3)サルコイドーシスのステロイド治療について
サルコイドーシスは、厚生省の特定疾患治療研究の対象となっている病気です。
現在のところ、その原因は不明ですが、診断および
治療については、その方
法についてほぼ確立しています。
 
肺サルコイドーシスに関しては、肺門、縦郭リンパ節の病変のみの場合はステ
ロイド治療の対象ではありません。経過観察で自然
治癒が大多数です。胸部レ
ントゲンで広範な肺野病変があり、
息切れ、咳などの自覚症状が認められる場合
にはステロイド治療が
ひつようです。また、呼吸機能、血液ガスの悪化をみとめ
る場合にも
治療の適応になります。
ステロイドは30mgより開始が普通ですが、隔日投与の場合は60mgを隔日に
内服する必要があります。ステロイド内服の
コンプライアンス(正確に内服したど
うか)の点でも毎日内服の
ほうがよいと考えます。
まず、担当の先生とよく相談してください。

質問4)サルコイドーシスの原因について(2001.3.6)

サルコイドーシスの原因についての、有力な説としては、どのようなものがありま
すか?
ウイルスだとか細菌(アクネ菌)説、ストレス説だとかを聞きますが、結局は
免疫力が低下することによって発病するのでしょうか?もし、そのような説があっ
て、免疫力の低下が問題であれば、自分でできることを(薬の服用に加えて)なに
かしていきたいのですが。

回答4)サルコイドーシスの原因について
サルコイドーシスの原因については、これまで多くの研究者が研究してきましたが、
まだ確定的な原因はみつかっていません。
しかし、組織学的には肉芽腫という病
変があり、これは結核や
過敏性肺炎(カビなどが原因)でも見られる病変ですから、
外部
から体内に異物が侵入して病変が形成されるということは間違いないと考え
ます。
現在では、この物質がなんであるか、なぜ発症する個人があるか不明です

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